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セメントボードの性能
他を圧倒する性能 ― ひび割れ防止性能 と 曲面施工 ―
3次元曲面にもしなやかに対応
セメントボードの一番の性能は、モルタル壁に多いひび割れがほとんどありません。
又、セメントで固めたにもかかわらす曲げる事が可能です。
これは、芯材が疎である事と、両面ガラス繊維で覆われているということの2つの要素が重なって可能となっています。
このしなやかさにより、半径1mという最小曲げ半径の曲面壁の施工が可能となります。
◆ マイクロクラック が しなやかにしてクラックを防ぐ
しなやかさを可能にしているのが「マイクロクラック」の存在です。
セメントボードの内部の芯材は完全に硬化した状態ではなく、疎の状態になっています。そこに外部から力が加わるとセメントボードの内部で微少なクラックが無数に発生し(マイクロクラック)、これがしなやかさを発揮させます。セメントによる曲面壁の秘密はここにあります。
◆ 鉄骨造にも耐える優れた衝撃吸収性
大きな応力や振動を受けた場合には、通常の下地材であれば下地板の目地部に大きなクラックが発生する恐れがあります。
これに対してセメントボードではボードの目地部にすべでの応力が集中しないように、下地面全体に細かなクラックが発生するためこのような抑制効果が発揮されるのです。セメントボードの衝撃吸収性はとくに鉄骨造の建物では重要なポイントになります。
大きな壁面でもシームレスな仕上げが可能
シームレスな壁に仕上がり、仕上げ材を選びません。
セメントボードはボードをつなぎ合わせて使いますが、専用のグラスファーバー製テープで接合部を補強し特殊な下塗りで下地を整えることで、大きな壁面でも積上げ目地がほとんどありません。
大きな壁面でも継目無しの壁に仕上げる
◆ 仕上げの高い自由度
セメントボードの表面には、塗料のような液体状の材料だけでなく、タイルや擬石などのセメント接着材料も使用できます。さらに、同じ壁面でタイルや人工石のような左官材料を組み合わせて下地として利用することも出来ます。
◆ 優れた施工性能
セメントボードは丸鋸やカッターナイフなどの道具で簡単に切断できるため、ボードが重なり合うように取り付けるなどすれば、隅石、キーストーン、装飾石としてデザインすることも容易です。また、新開発の表面処理により切断加工等による加工くずを大幅に削減しました。釘による取り付けも可能となり、作業性が大幅に改善されます。
◆ 多様な工法に対応
セメントボードは、構造材をも選ばないので、木造枠組工法や木造骨組工法・鉄骨工法など、多様な建築スタイルに使用できます。またセメントボードは地表から3階建てと同等の高さまで取り付けられ、1平方メートル当たり13.6kgまでの風力負荷に耐えられると評価されています。
◆ 通気工法に最適
躯体と外壁の外装材の間に通気層を設け湿気を屋外に放出する「外壁通気構法」、住宅性能指数(関連項目)の省エネ度や劣化防止度の仕分けに欠かせないエアレーション工法分対応できます。
樹脂モルタル塗り付け後、吹付け・コテ塗り
タイル貼り・石貼りとあらゆる建材に対応
通気工法に最適
基本性能
■ 優れた防火性能を発揮
建築基準法にもとづく法定不燃材の国土交通省認定を取得
◆ 防火材用 | ・・・・・ |
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◆ 防耐火構造 | ・・・・・ |
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セメントボードは木片や有機物を含まず、無機系原料だけで作られているため、吸水による寸法変化率が極めて少ない材料です。
水に濡れても膨張せず、乾燥後にぼろぼろになったり、腐ったりすることがありません。
このため耐久性が求められる外壁をはじめ、トイレ、浴室などの水まわり部分の下地材としても適しているといえます。
◆ 「耐凍結融解性」試験
材料に吸収された水の凍結と融解が繰返される事で、材料の強度低下などを引き起すのが凍害です。
この凍害への強さを示すのが耐凍結融解性です。
試験片の全面を常に水で覆った状態で《 5℃⇨ -18℃⇨5℃ 》を1サイクルとして、200サイクルまで凍結融解を繰り返し、途中の規定サイクル時に曲げ強度を測定しました。
耐侯性に優れているため、様々な気温や湿度の変化、風雨、凍結や解凍といった気候条件に対し、高い耐久性を持っています。